国立大学法人 北海道教育大学
国立大学法人北海道教育大学保健管理センター
北海道教育大学メールマガジン第18号に羽賀所長の「コラム」が
掲載されましたので、ご覧ください。

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■■ コラム ■■ -風疹大流行・警報発令中
           「他人事と考えずにワクチン接種を!」-

 昨年の夏頃から目立って来た風疹の全国的な大流行が、今年にな
っても止まらないどころか、さらに勢いを増しています。平成22年
に87人だったわが国の患者報告数は、23年は378人に増え、24年に
は2,392人を数えました。今年は、さらに急激な増加が続いており、
4月末までに5,442人と、昨年1年間の2倍を超えました。

 このたびの流行の特徴として、患者の9割が成人であること、男
性が女性の3.5倍と圧倒的に多いことが挙げられます。また、男性
の患者は20~40歳代、女性は20歳代に多く、この年代の風疹ワクチ
ンの接種率が低いことを反映しています。

 わが国では、昭和52年8月から平成7年3月までは、中学生の女子
のみが風疹ワクチン定期接種の対象であり男子は対象外でした。平
成7年4月からは男女ともに対象になりましたが、対象年齢が1歳~
7歳半に変更されたため、この時点で7歳半以上~中学卒業直後だっ
た昭和54年4月~62年10月生まれの世代は接種率が特に低くなって
います。「風疹ワクチン谷間世代」と呼ばれているこの年齢層が、
まさにこのたびの流行の主体になっているのですが、この年代は、
本人またはパートナーが妊娠・出産のいわゆる適齢期でもあります。

 妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児に心奇形、難聴、白内障
などをはじめとした様々な異常を起こす恐れがあります。これは
「先天性風疹症候群」と呼ばれ、風疹の最大の問題点です。妊娠す
る可能性のある女性や、身近にそういう女性がいる男性で、風疹ワ
クチンを接種していない人は早めに接種することが推奨されていま
す。ただし、すでに妊娠している可能性がある女性は、風疹ワクチ
ンによって先天性風疹症候群が起きる危険がありますので、風疹ワ
クチン接種はお産の後が良いでしょう。

 本学では、平成21年から全ての入学生に麻疹(はしか)のワクチン
接種または抗体陽性の証明を提出してもらっていますが、およそ
9割の学生はMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)を接種してお
り、麻疹だけでなく風疹に対しても免疫を持つと推測されます。教
職員の中にも、おそらく風疹に免疫の無い人がいると思われます。
いつ、どこで、誰にうつされるか、あるいはうつしてしまうか分か
りませんので、他人事だと考えずに、是非この機会にワクチン接種
を受けていただきたいと思っています。

        (保健管理センター所長 教授 羽賀將衛)

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