北海道教育大学 芸術課程・スポーツ教育課程 前のページに戻る
子どものためのボールゲーム指導プログラム
指導における5つのポイント
子どもの運動の重要性
基礎的運動スキルの育成
子どもの運動スキルの発達
指導の際のチェックリスト
バルシューレ北海道
N チャレンジ
サポート団体
講習会情報
文献一覧
本プロジェクトの実績
地域連携活動
問合せ
イベント
子どものためのボールゲーム指導プログラムトップへ戻る
北海道教育大学 岩見沢校
基礎的運動スキルの育成
カテゴリ一覧表示
なぜ子どもにとって多様なスポーツへつながる 基礎的運動スキルの育成が必要か?
球技アスリートの子どもの頃のプレー環境
 ドイツで実施された1999年の調査においては,球技のトップアスリートは子どもの頃に,「いつも楽しくボールで遊んだ」,「学校が終わるとグランドに行き,時にはサッカー,時にはアイスホッケーやハンドボールをした」など様々な競技を楽しくプレーしたという多くの回答が報告されています.子どもの頃の楽しく多様なプレー環境は,一世代前のトップ選手の高パフォーマンスの礎となっていたようですが,近年ではこのような多様な運動を楽しくプレーする環境が喪失しつつあります.


競技からのドロップアウトの問題
 一世代前のプレー環境が消失する一方で,近年ではスポーツクラブ等であまりにも早期のうちから専門的種目に取り組み,そこで大人の練習をそのまま子どもにあてはめた練習がみられることもあるようです.この結果,一方的な詰込み練習や,指導者からの過度なフィードバックが見られ,競技に対するモチベーションの喪失を引き起こし,ピークパフォーマンスの年齢に達する前に競技からのドロップアウトを引き起こす可能性が報告されています.



早期のうちから専門種目にとりくむことが競技能力向上のための唯一の方法ではない
 ある調査では,オリンピック競技選手が専門的なトレーニングを開始した年代は平均的に見ると小学校高学年頃であることが報告され,また別の調査では,より高いレベルの選手の方が専門種目以外に費やす練習量が多いことが報告されています.これまで早期に専門種目にとりくむことが注目されてきましたが,あまりにも早いうちには子どもに適した種目を特定することは容易ではないことも指摘されており,早期のうちに多様なスポーツへつながる基礎的運動スキルを育成する「早期多様化」が注目されつつあります.


 早期多様化は,競技に対するモチベーションを継続させると,同一箇所の使いすぎによる怪我のリスクを軽減すること,専門種目に転移可能な運動スキルレパートリーを増やすこと,の利点があります.